待ち針と和ばさみ・解説纏め


 過去動画の解説纏め。

記事作成が終わったらさっくり別な事をやりたいですが

どうかなあ。

(毎回これで終わりって思いながら終わりになったためしがない)

(4/21)セーフティなお話追加

一回全消しした和バサミ回がくるぞ~。(何度もいうけどわたし、実生活でGLの人じゃないよw)

普通に動画が健全にはだけているので、電車とかで観ない方がいいです。




別な動画リスト: https://www.youtube.com/watch?v=FJLQeKihrxI&list=PLF9Arcsy-k4VGMmIU-Zzx6snYGEMrEomy

関連

https://www.youtube.com/watch?v=raXav2__mm8&list=PLF9Arcsy-k4UoEch9NpXuqrzKpcJhxQNk&index=28

00:00 待ち針と和ばさみ


#彩の葉 #第四世代 

#狐の嫁入り

アヤメが熱を出したあと、裁縫をしていると

アヤメがやってきて、珍しく膝の上に頭を載せてきた。


「せーんぱい」


すごく厭な予感がする先輩だった。

後輩が、待ち針を手に取った。

「アッイタ!!」

アヤメに気を取られて、自分の指を縫い針で刺してしまう先輩だった。


「大丈夫ですか…?」

と、言いながら、笑顔で針山の待ち針を抜き差しして、

綺麗な彩の針山を作り上げていく後輩だった。刺し終わると、

先輩の膝の脇に置いてあった和鋏を手に取り、シャキシャキ開閉しながら

「で、何があったんです?」

と、笑顔で聞いてきた。

因みに眼が笑っていなくて、それ故に、とても綺麗な笑顔だった。


先輩は縫っていた、養女の学校用の雑巾を投げ捨てると、

慌ててお茶を淹れに行った。

「アヤメほら、お茶のもうや」


鋏のシャキシャキに飽きた後輩が床から起き上がって、

先輩の背後から、彼女の両手に手を添えて、

ついでに頬と頬をぴったりつけて、

にっこり笑いながら言った。


「先輩の手に触るの好きなんですよ、私」

「あ、そう…」

「で?」

「ううん…」

唸るしかない先輩だった。


「お茶淹れるから手えはなしてくれん?」

「先輩…」

私怒りませんから、熱が出ていた時、何があったのか教えてくださいよ。

背後から抱きすくめられたまま、動きが止まる先輩だった。

「なんもないで?」

「いやいや」

「いやいやいやいやいや」

「ふふふ」


後輩は、先輩を向きなおさせると、ゆっくり詰め寄った。

「嘘つくのも大概にしてくださいよ、先輩」

「その笑い方、怖いわあ」

暫く見つめ合ってから、2人で噴き出した。


丁度そこへ、水を飲みに来た、2人の養女の木の葉がやってきた。

「おねえたんたち、また仲良しでちか?」

水の入ったコップを置くと、再び木の葉は寝室へ戻っていった。


先輩は再び番茶の準備を始め、

後輩はまた畳の上で、和ばさみを触って遊びだした。


来週は、木の葉を連れて、花見にでも行こうかと先輩が言うので

後輩は頭痛薬の代わりに、稲荷ずしをリクエストした。


不思議なことに当日は、狐の嫁入りを三人で観た。

晴れているのに雨が降っていて、雨が止むと虹がかかっていた。


#永遠の甘味(後輩日記より抜粋)

・木の葉さんの部屋から先輩の素っ頓狂な声が聞こえたから、

足音を消して様子を見に行った。


後ろからのぞき込むと、案の定、ランプの下で例のノートを見ている。

そのノート、私も視えないインクで走り書きしたんですよね。先輩って。

だから見ちゃダメだっていったじゃないですか…。


木の葉さんが寝ていたので、

後ろから左手で口をふさいで台所に先輩を引っ張っていったら

先輩がくすくす笑ってた。そのままキスした。


最初の街の私の事は正直好きではないけれど、春の嵐も乙なものだなって思う。

なんでか私も先輩も苦手なことがなくなっていた。


そういえば私と先輩は、利き手が一緒だなと思いながら左手で、

シンクのコップが落ちないように端に避けた。


#初代 #海の近い家

・海の見える街では、毎日先輩がシュガークッキーを焼いてくれるし、

双子は何故か私を母様と呼ぶし、元のおうちに戻った木の葉さんも、

かなりの頻度で遊びに来てくれる。


平和な日々ってこういうものかなって思いながら、

焼き立てのクッキーを摘まんだら

遠くから先輩に注意された。


何度も過去や未来が変わって、独立分離してしまった世界の自分たちの中に

先輩と相談して、私たちの一部分を置いてきた。きっと新しい世界の私たちが、

過去を浄化してくれるだろうと思って。


木の葉さんが集めてきてくれた私の欠片は、結局戻らずじまいだった。

空渡りの途中に、消えたと思っていた先輩の欠片に奪われたそうだ。

「欠片は欠片同士ってことでさあ」

センパイらしいなって思ったので深追いはしないことにしてる。


そういえば、置いてきた欠片の私が、

やたら先輩のクッキーの話をしていたそう。

そうそう、このクッキーが食べたかったんですよ。

私は嘯いた。


#先輩が観ていたノート #第四世代

・先輩が隠れて観ていた私の雑記帳を持ってきた。

案の定、鍵を掛けて於いた箱の蓋も空いている。

ここには、家計簿的なメモしか残していなかったはずだけど。

嫌な予感を抑えながら、暖色系の電灯のスイッチをオンにした。

昔買ってもらった、視えないインク。

特定の光線の下で書いた覚えのないメモが浮かび上がってきた。


・苦々しい気持ちになりながら、メモ帳を閉じた。

最初の街のと名乗る私からのメッセージが数ページにわたって書き記されていた。

最初の街の先輩と私は全然違う人生を送っていた。世界が分岐して統合されるたびに、

2人はそれぞれの素体の中で目覚めては語り合っていた。ある時、最初の街の先輩が

急にいなくなった。これで二度目だと書いてある。最初の街の私が言うには、

彼女の先輩は、私が知っている先輩以上に魔性の者だったし、強かった。

こんな人の相手をずっとしていたら、そりゃあ強くもなるだろうけれど、

納得いかない。私が寝込んでいる間に、だいぶ私の先輩を盗っていった気がする。


・帰ってきた先輩を捕まえて裏庭まで連れて行ったら、急に泣き出すから困った。

「だってもう、しんどい」

今なら別れようって言いだした先輩の気持ちもわかるけれど。

この人、もう一人の私が逝くところを見たんだ。ロスなんだ。

でもそのあとでちょっと楽しい気持ちになった。

なんだ、私が●ぬくらいで泣いてくれるんだって思ったらちょっと嬉しかった。


・メモ帳を焼こうとしたら、木の葉さんが落書きに使いたいとかであげた。

沢山の落書きで、視えない文字を埋め尽くしてくれるだろうから。そういえば…

ページの最後の方に、最初の街の私ではないメッセージが書かれていたのを思い出す。

「こんにちは、アヤメお姉さん。木の葉は、中学生になりました。

お姉さんたちの別の街の双子君たちも元気ですよ!今日は、最初の街のお姉さんの欠片を

集めに来たんだけど、もう消えそう。ちゃんとハノお姉さんに届けられるか不安ですが

頑張ります」

私の欠片という言葉が引っ掛かった。

(完)


[Verse]

和バサミ片手に握りしめ

待ち針山にトントン刺した

あなたのシャツの香りを嗅いで

浮気じゃないよねと囁いた


[Chorus]

チクチク問い詰めるハートの針

笑顔で包んだ小さな闇

愛してるのひと言で済むのに

ねえ浮気じゃないよね 無いよね?


[Verse 2]

針山の色が変わるとき

真実も見えるなんて嘘ついた

あなたは困った顔して微笑み

胸の奥の声を隠したね


[Chorus]

チクチク問い詰めるハートの針

笑顔のウラのドキドキリズム

信じてるのひと言で消えるのに

ねえ浮気じゃないよね 無いよね?


[Bridge]

もしも本当のこと隠してたら

この和バサミで切っちゃうのよ

冗談なんて苦手な女の子

でも愛してる それはホントよ


[Chorus]

チクチク問い詰めるハートの針

笑顔で包んだ小さな闇

愛してるのひと言で済むのに

ねえ浮気じゃないよね 無いよね?


ぶっちゃけると

和バサミ回は

ストーリーに差はないんだけど

消す前のやつは、もっと怖かった


#春の魔物

「そ、それ以上近づかないでください!!先輩…!!」

アヤメは咄嗟に腰の暗器に手を伸ばした。

対する先輩も、背中の大剣の束に手をかけていた。

「さすがやなあ、アヤメ。うちが違うって解ったんか」

ふ、と柔らかく微笑み、瞬時に五歩後退して、後輩と距離を取る先輩だった。

アヤメの先輩は実戦に強い。普段の先輩にすら勝てる気がしないのに

目の前にゐるのは、アヤメと6万以上戦力差のある、初代の先輩だった。

「あんたの先輩、一寸借りるわぁ。話したいことがあってな?」

「迷惑です、帰ってください。うちの先輩、返してください」

「それは、一寸、傷つくかなあ?」

「すいません…、先輩」

まあ、茶でも飲もうや、と、帰る時刻までに時間のある、初代の先輩は

艶やかにほほ笑むのだった。

(これだから、厭なんだよ。魔物ってのは…)

アヤメは苦虫を噛みつぶしたような表情になった。

初代先輩、春の魔物の到来だった。


#壁と壁

「そんなことがあったんですか…」

お互いにカウンターの席を二席分あけて距離を取り、

夕刻まで話し込んでいた先輩と後輩だった。

「せやから、うちのアヤメに腹立てるんは解るし許さんであげてええのやけど、

そんな、元は一緒やのに、別人みたいに扱ってしまうんは、勿体ない思うで?」

言いながら、先輩は席を立つと、慣れた手つきで戸棚から、茶筒を持ってきた。

それを見て複雑な気持ちになるアヤメだった。


(たまに起きて、ここで2人で暮らしていたんなら、言ってくれればよかったのに)


けれども多分、自分だったら秘密にすると思った。

窓から差し込む月光が矢鱈と眩しかった。



#先輩サイド #最初の街 #第一世代 

勉強もできないし、目も悪い、そんなうちの得意分野は戦う事と裁縫することくらい。

眼がよくないけど、お姉ちゃんとの兄弟げんかで体が勝手に戦い方を覚えてる。

実戦経験が多いんやと思う。そんなうちが食べていけるのは、お針子の仕事があるからで、

デザインもやるし、縫製もやる。偶にしか店に出さんけど、

商品出せば名前を隠しても当日で完売とか、週間売り上げのトップに入ったりはよくある。


眼が悪い分、視えるもの一点集中するから、ええもんできるんとちゃうんかな。

何時も世界がぼんやりとみえるうちには、

手元の色鮮やかな布や糸、待ち針や小道具って

いったもんが、すごく素敵なものに思える。

白地の布を染めたり、型に合わせて切り裂いて、

縫い付けて刺繍を施して…

裁縫のパーツを一個の作品に仕上げていく行程は、正直ぞくぞくする。


アヤメってのは、なんていうか綺麗な絹の、

薄擦りの模様がついた反物みたいな子やと思う。


顔とか体のパーツは整ってるのに化粧ッけがないし、自分の容姿に興味がないってよく話す。

そんでもすんごく綺麗なんよ。色がついてないから偶に少年ぽく見える時もあるけど

ちゃんとした服着ると、やっぱり女やなあって思うわ。


服に頓着しないアヤメが、体のラインがきっちり出よる白鳥って服を着ていたから

地味な染めのデザインを薦めたし、プレタポルテやけど、少し高めな清楚な色の服も

買ってやった。あとで聞いたら、アヤメ、この手の服は実家から沢山貰ってたけど

あえて着てなかったんやって。せやけど、うちがあげたのは持ってなくて、今じゃ

販売停止なってるから、貰ってよかったって喜ばれた。


誰もいない海沿いの家で、あったかい海風が風鈴鳴らしてる。

寝転がってたアヤメが、小さく息吐くみたいに笑って、

「先輩、私を隠そうとしましたね。あの服も、髪型も、普段の私ならしない恰好です」

って、言った。

「ふ」

バレたかってちょっと笑ってしもうて。

「あんな服着てたら、男寄ってくるやん。せやから、舐められんようにあの服あげたんよ。

厭やわ、うちのアヤメに、誰も触ってほしくないわあ」


話しててやっと気づいたけど、学生の時の後輩のアヤメと再会した時から

うちにも独占欲ってあってんな。我がことながら意外やわ。好きやったわ。

(完)




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